本国会でも話題になっている保育士の処遇改善について、
弊グループでも新年度に向けて大幅な賃金アップに対応していきます。
一時金という形ではなく、月額の給与を上乗せすることで、
出来うる限り、職員の生活の質の向上、保育業界全体の待遇改善
を目指したいと考えています。
しかしながら、給与だけが待遇改善なのでしょうか。
保育士の一般的な退職理由に上げられるのが、「仕事がきつい」「休みが取れない」「人間関係が悪い」など、
経済的な理由よりもむしろ、それらの理由が上位のようです。
私は、保育園運営で一番の資本は、保育士を初めとする職員だと考えています。
保育士が身体も心も健康でなければ、良い保育ができません。
そのためには、職員が「蓮美で働けて良かった」と思っていただけるように
努めることが一番重要なことだと認識しています。
それには、風通しの良い職場環境や「お仲間さん」と呼び合える暖かな人間関係、
有給の消化率を上げるなど、常に心掛けてまいりました。組織が大きくなるにつれて、
直接、職員の皆さんと会話する機会も少なくなったのは残念なことですが、
常に寄り添える気持ちを大切にしています。
先日、政策答申を立案する某団体の会合に出席しました。
そこでは、社会保障の改革について論議されていました。
そこであげられていたのは、利他の精神、相互扶助の精神、地域コミュニティづくりなど、
要は、みんなで支えあう気持ちが大切であるということです。
待遇改善には「心のベースアップを」互いが感謝しあい、
幸福感を向上させることが本当の意味での職員のやりがいになると考えます。
どうか、皆さん、互いに「ありがとう」って、明日から声に出しましょう。
よろしくお願いします。それが真の待遇改善に繋がると信じてやみません。