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スイカが食べたい!!すくわくプログラムでの取り組み
亀高保育園 ブログ

スイカが食べたい!!すくわくプログラムでの取り組み

2025.06.20

夏の行事でスイカ割りを行いました。大盛り上がりのスイカ割り、割れたスイカを皆でおいしくいただきました。

 

そんななか、1人のお友だちが『スイカの種をとっておいてもいい?』と保育者に言

ってきました。『これを植えてもっと沢山のスイカを食べたいから』と目をキラキラさせています。

 

これは面白い!!と思った保育者はスイカの種を取っておくことにしました。すると、他の子ども達も興味を示し、種を取っておきたいと言ってきます。

 

 

そんなこんなで始まったスイカの栽培。早速スイカの種を植えていきます。『さて、どうやって植えようか?』子ども達に質問してみます。

土に植える、水に浸す、ティッシュの上で寝かすなど様々な考えが出てきました。そして、赤色絵の具や水に浸すという面白い考えも出てきました。

廃材遊びで残っていた卵のパックを植木鉢にします。スカイの種を手に取ってクンクンと嗅ぎ出す子ども達、『はぁ~スイカのおいしそうな匂いがする!!』『スイカって種の時からスイカの匂いがするんだね!』子ども達の期待が大きくなっていきました。

 

 

朝登園した児童がスイカの芽が出ていることに気が付きました。一斉に子ども達がスイカの周りに集まりました。なんと、芽が出たのは園庭の砂!直ぐにでもスイカが食べられると大喜びの子ども達です。

スイカの発芽に適していたのは園庭の砂でした。『園庭の砂ってすごいんだ~』なんて皆で感動しました。

 

スイカの苗を少し大きな鉢に植え替えます。優しくふんわりと土を入れました。この時に使った土は、年長クラスが使った菜園の残った土です。『僕が入れる!』『私が入れる!』と鉢の取り合いになり、興味を示してくれていることがうかがえました。1日交代で水やりをお願いすることにしました。毎朝、『今日は誰がやるの?』と積極的に取り組んでくれています。

種植えと同時に観察日記を付けており、スイカをよく見て一生懸命描きました。室内での栽培でしたが、雨が降っていたり、青空が広がっていたりします。

 

『 晴れの日はニコニコ笑顔で、雨の日はないているの・・・ 』

スイカもお友達と一緒で生きているからと教えてくれました。周りの環境や情景も同時に見ていることに気付きました。

 

『すげー、長い!!!』

スイカの成長に言葉が飛び交います。日に日に成長するスイカを見て、『もう食べられるよね?』気持ちが高鳴る子どもたちです。

 

順調に育っていたスイカ。いつものように、当番が水をあげていると、葉っぱが枯れだしていることに気付きます。慌てて保育者や周りの友達に報告してくれました。

『水が足りないのかな?』

『寒いから水じゃなくてお湯がいいんじゃない?』

 『ジュースあげてみたら?』

子ども達の会話を聞いていると、独特の世界観に引き込まれます。結果、寒いのではないか?と言うことで、植木鉢の周りに古紙やビニールを巻いてあげることにしました。はたしてスイカは元気になるでしょうか・・・?

どんどん枯れていくスイカ、子ども達のお世話とは反対にみるみる小さく茶色くなっていきました。

 

残念ながら、スイカは枯れきってしまい、栽培の難しさを目の当たりにしました。

『何で枯れちゃったのかな?』

『みんなのおいしくなれって言う気持ちが足りなかったんじゃない?』

『エサがたりなかったんじゃない?』

子ども達なりに原因追及を行ってくれました。

 

最後に、これまで描いてきたスイカの観察日記をお互いに見せ合って、スイカの振り返りを行いました。『上手だね~』『楽しそうだね!』と絵を見て感じたことをお互いに伝えあいました。

 

今回のスイカは時期が適していなかったことや、肥料はじめ土壌の環境作りが適していなかったことが原因だと思われます。身近なものから芽を出したり、何度も他のやり方で試してみたり、子ども達なりの”可能性”を感じ取ることが出来たのではないでしょうか。スイカを子ども達に見せれなかったことは残念ですが、スイカの成長を通して、子ども達の目線や世界観などを感じることが出来ました。

 

おやつのおにぎりのゴマを見て『今度はこれを植えようよ!!』、園庭で拾った木の実を持ってきて『これを植えようよ!!』子ども達はやる気と好奇心で満ちています。次回が楽しみです。

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